糖尿病について
糖尿病の食事療法の基本
糖尿病の食事療法は、正しい食習慣とともに、過食を避け、偏食せずに規則正しい食事をすることです。一日3食規則正しくバランスのよい食事をとり、それを長く続けるということが重要です。
ただし、合併症がある方は、食事療法の内容が変わってくる場合がありますので、必ず医師の指示に従ってください。本サイトのレシピをご利用の際も、必ずご自身でも栄養価を再度ご確認下さい。
1適正なエネルギー量の食事をとりましょう
適正な体重を保ちながら、日常の生活に必要な量の食事をしましょう。エネルギー摂取量は、性別、年齢、肥満度、日常生活やスポーツによる生活強度、血糖値、合併症の有無などを配慮し、医師が決定します。一人ひとり適正エネルギー量は異なりますので、医師から指示された量を守りましょう。
エネルギー摂取量の目安 =標準体重(*1)×生活強度(*2)
*1 標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
*2 生活強度の目安(体重1kgあたり)
軽 デスクワークが主な人・主婦など:25~30kcal
普通 立ち仕事が多い職業:30~35kcal
重 力仕事の多い職業:35kcal~
通常成人男性では1400~1800キロカロリー(kcal)程度
女性では1200~1600キロカロリー(kcal)程度
2栄養のバランスが偏らないようにしましょう
指示された一定のエネルギー量の中で、身体に必要な栄養素を摂るには、様々な食品を偏りなくとることが必要です。食品に含まれる栄養素には、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル等があり、それらに過不足のないバランスのとれた献立をたてるよう心掛けましょう。
3食生活のリズムをつくるために、一日3回規則正しく食べましょう
カロリーや塩分を制限して、栄養バランスの取れた食事をしていても、食べ方が間違っていると血糖値のコントロールが難しくなります。例えば1日2食にすると、一回当たりの食事量が増え、食後の急激な血糖の上昇につながったり、空腹の時間が長くなることによって栄養素の吸収が増し、体脂肪がつきやすくなったりします。1日3食をきちんと食べるという生活リズムをつけることが食事療法の大きなポイントになります。